自分の気持ち
その頃の私は彼の事をずいぶん好きになっていました。もし、彼がまだ私の事を好きで、彼から言ってくれるなら、「はじめてのお付き合い」をしてもいいかな、なんて一人で考えるようになっていました。
自然に2人で帰ったり、ほんわかした感じになってきていました。
ところが、ある日A君が冷たく、そっけなくなったのです。
その時、A君の事を熱烈に好きな先輩がいて、ずいぶん積極的だったようで、話題になっていましたので私は「ああ、あの先輩と上手く行くのかな?」なんて少し寂しい気持ちになっていました。
それから半月後、寒さが緩んで春がほんのちょっと感じられ始めた頃、彼が転校する事を聞きました。
ちゃんとお別れも出来ず、A君が転校していった後、桜の散る時期にA君の幼馴染と話しをする機会がありました。
すると、「Aは、引っ越しするから、これ以上私と仲良くなったら、(私が)悲しむから、このまま思いは告げずに転校しようと思う。」と幼馴染に相談していたそうです。「でもAは本当は今でも(私に)会いたがっていたよ。」と言っていました。
私は「そうなんだ!本当かな~?でもA君ならモテるから大丈夫だよ!」と笑ってごまかしましたが、家に帰り、一人でちょっと泣きました。
自分もその人を好きになっていた事にやっと気がついた時でした。
当時、中学生で転校というのは、男女でも友達でも「別れ」を意味するものでした。今は携帯もメールあるので違うのかも知れませんね。
「あの時彼が転校しなかったら…。」と考えてしまいます。私のほろ苦い思い出です。